もうすぐお盆ですね。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今年は新型コロナウイルスの影響で、帰省を控える人も多いと聞きます。
ところで、お盆は一年で最もご先祖様に思いを馳せる時期だと思います。
ご先祖様といえば、以前オリンピック特番で観た人見絹江さんと有森裕子さんのエピソードが印象に残っているので、紹介したいと思います。
時期は違えどオリンピックで日本代表として活躍した二人の陸上選手。
この二人には、ある共通点があったのです。
それぞれの経歴
人見さんは1928年のアムステルダム五輪に800m走で出場し、日本人女性初の銀メダリストとなりました。
有森さんは1992年のバルセロナ五輪の女子マラソンで銀メダルを獲得し、日本女子陸上競技会では、人見さん以来64年ぶりのメダリストとして話題になりました。

共通するのは銀メダリストという点と…あと、二人とも岡山県出身です!

そうですね。年齢が離れた2人をつなぐのは、ある人物でした。
祖母がつないだ縁
二人をつないでいたのは有森さんの祖母でした。
彼女は人見さんと知り合いだったそうです。
おばあちゃん子だった有森さんは、亡くなって間もない祖母の写真を持って試合に臨みました。
その写真というのが、有森さんが人見絹江杯でトロフィーを獲得したときに記念として撮影されたものでした。写真の中の有森選手とその祖母の間には、副産物的にトロフィーが写っていたのです。
そして見事、有森選手はマラソン競技では日本人女性初の銀メダリストとなりました。
奇跡的に重なった日
その記念すべき日は8月2日、人見さんが64年前に銀メダルを獲得した日と同じでした。さらにその日は人見さんの命日でもありました。
その偶然にしては不可思議な重なりに、彼女の祖母と二人がかりで、日の丸を背負って戦う有森選手に力を与えたのではないかと、目に見えない世界の存在を感じずにはいられませんでした。

たとえ今世で会えなくなっても、その縁が切れることはないのですね。
ご先祖様あっての命
私たちが今生きているのは、ご先祖様があってのことです。
子孫である私たちのことを気にかけるのは、自然なことのように思います。
ご先祖様を大切にすれば、目に見えない世界で助けてくれるのかもしれません。
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